Stephen Sanchez(スティーブン・サンチェス)という名の新星——『LOVE, LOVE, LOVE』が鳴らす愛の新章

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Stephen Sanchez(スティーブン・サンチェス)は、カリフォルニア出身のシンガーソングライター。

2022年に「Until I Found You」で世界的な注目を集め、一躍その名が広まった。1950〜60年代のポップスやソウルを強く意識したサウンドと、時代を超えたような声質が最大の特徴だ。

オールディーズへの愛情を前面に押し出したデビュー作『Angel Face』で現代のリスナーに”懐かしくて新しい”音楽として受け入れられた彼が、最新アルバム『LOVE, LOVE, LOVE』をリリースした。

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セカンドアルバム『LOVE, LOVE, LOVE』の概要

最新作『LOVE, LOVE, LOVE』は、2026年5月8日にリリースされたStephen Sanchezのセカンドアルバム。

Apple Musicは本作を”golden-oldies radioへのロマンティックなオマージュ”とし、Atwood Magazineは、デビュー作のオールディーズ志向を継承しながらも、より明るくポップで現代的な要素が加わったと評価した。前作から一段スケールアップした作品だといえるだろう。


タイトル曲のテーマ

タイトル曲「LOVE, LOVE, LOVE」は、Marvin Gayeの『What’s Going On』期を思わせるドリーミーなグルーヴが特徴。

曲のテーマは、単純な恋愛賛歌ではない。Mercury Recordsの紹介文によれば、「相手が同じように愛を返していなくても、そういう時こそ愛を示すことの大切さ」を体現する楽曲として説明されている。愛を受け取るものとしてではなく、能動的に選び取り、実践するものとして描く——それがこの曲の核心だ。

Atwood Magazineも、今作では恋愛を一時的な感情としてではなく、日々意識的に行う行為として捉え直していると指摘。同じ結論に至った異なる視点からの評価が、この曲のテーマの普遍性を裏付けている。


制作背景と楽曲のルーツ

Sanchezがこのテーマに行き着いた背景には、私的な経験がある。The Tennesseanのインタビューによれば、祖父母の長年の関係から着想を得ており、フィアンセとの関係も創作に影響を与えているという。加えて、”隣人を愛すること”やアガペー的な愛の概念への言及も。

ABC Newsでは、このアルバムを特定の恋愛関係だけでなく、友情や他者への愛まで含む作品として語っている。背景や信条の違いを超えて誰もが共有できる”love”を描いた——そう本人が説明している点は、このアルバムを理解するうえで重要だ。


制作チームと録音環境

アルバムの制作は2024年11月にロサンゼルスでスタート。その後ストックホルムへと場所を移し、Max MartinのWolf Cousinsチームと共同制作が行われた。エグゼクティブ・プロデューサーはOscar Görres(OZGO)、長年の協力者Stephen Dayも参加している。

タイトル曲のソングライターはStephen Sanchez、Oscar Görres、Rami Yacoubの3名で、プロデュースはOZGOが担当。スウェーデン系のポップ制作チームとの連携が、レトロな質感を保ちながら現代的なポップサウンドへ接続する今作の仕上がりに大きく寄与している。


オールディーズ好きも、洋楽初心者も

洋楽を長く聴いてきた人には、モータウンやオールディーズへの目配せを楽しめる作品。洋楽を聴きはじめたばかりの人にとっても、メロディの聴きやすさとテーマのわかりやすさから入りやすい一枚だろう。

恋愛だけでなく、友情や日常的な他者との関係まで広げた”愛”の定義が、楽曲に普遍性をもたらした。特定のシーンや気分を選ばず聴けるアルバムとして、幅広いリスナーに届く作品に仕上がっている。

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