Munan(ムナン)とは?韓国系オーストラリア人が奏でる、90年代ノスタルジック×モダンサウンド

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Munan(ムナン)とは

韓国系オーストラリア人アーティスト、Peter Lee(本名:Mun Hwan Lee)によるソロプロジェクト。90年代〜2000年代のR&B、ヒップホップ、ジャングル、ドラムンベースなどを下敷きにしたノスタルジックなサウンドと、内省的な歌詞世界を組み合わせたスタイルで、海外の音楽メディアからは
Tame Impala、Toro y Moi、Mac DeMarcoに通じるアーティストとして評されている。

代表曲・EP『Everything in Between』

2025年5月28日リリースの1stEP『Everything in Between』は、「Getting Old」「Stoked & Stoned」「Fake Love Friday Night」「Naked」「Till the End」「Jeju Organic Green Tea」「Change」の全7曲を収録。
ディスコ、グランジ、シンセポップ、R&Bなど幅広いジャンルを横断しながらも一貫したトーンを保っているのが特徴。

「Naked」

ソウルフルなグルーヴを基調にしながら、インターネット上で自分をさらけ出すことへの不安や自己防衛について歌った一曲。

「Fake Love Friday Night」

疾走感のあるギターリフが印象的な楽曲。都合よく扱われる恋愛関係へのもどかしさをテーマにしている。

「Jeju Organic Green Tea」

韓国で見かけた「済州産オーガニック緑茶」というティーバッグのパッケージからインスピレーションを得た一曲。90年代〜2000年代のゲームサウンドを思わせるジャングル・ロック・ドラムンベースの融合が心地よい。

「Till the End」

EPの中核をなす楽曲。人生における人との関わりや内面の強さこそが自分を形作る、というメッセージが込められている。

「Stoked & Stoned」

Munanが友人たちとよく通っていた、同名のダイブバーへのオマージュとして生まれた楽曲。ハウスミュージックのグルーヴに、グランジ・ロック調のディスコサウンドを掛け合わせた、EPの中でも特に思い入れの強い一曲だという。

新章の始まり「Not a Loser」

2025年のEP『Everything in Between』以降、Munanは「Smoke & Mirrors」(Luke Millionとの共作)などを経て、2026年に新曲「Not a Loser」を発表。これまでの楽曲が友人や周囲の経験からインスピレーションを得ていたのに対し、本作は自身の若い頃の自信のなさやコンプレックスと向き合った、より自伝的でパーソナルな内容になっている。

温かみのあるインディーポップサウンドに、控えめなギターと親密なボーカルを重ねた構成で、タイトルとは裏腹に「他人を見返すための曲」ではなく「自分自身と折り合いをつけるための曲」だという。

まとめ

Munanの魅力は、単なる「懐かしさ」の再現に留まらないところにある。90年代〜2000年代のゲームサウンドやR&Bという明確に懐古的な素材を使いながら、そこに現代的な内省や不安といった同時代性のあるテーマを重ねてくる構成力が、他の”レトロ回帰系”アーティストとの違いだと感じる。今後EPを追うごとに作家性がどう深化していくか、引き続き注目したい。

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