グラミー賞受賞アーティストであり、世界を代表するインディペンデント・ラッパー Chance The Rapper(チャンス・ザ・ラッパー) が、待望の新作アルバム『Star Line(スター・ライン)』を2025年8月15日にリリースすると発表しました。
本作は、彼のキャリアの中でも最も野心的でパーソナルな作品とされており、ファンの間でも大きな話題を呼んでいます。
『Star Line』はどんなアルバム?テーマと制作背景

新作『Star Line』は、過去6年間にわたるチャンスの世界的な旅・精神的な探求・芸術的進化が込められた作品です。
プロデューサーには、長年のパートナーであるDexLvLを迎え、ガーナやジャマイカへの旅、世界中のアートフェアで得たインスピレーションが詰まっています。
ジャンルとしては、ヒップホップ、ソウル、エクスペリメンタルな要素を融合。
リリックでは、「アイデンティティ」「レジリエンス(回復力)」「レガシー(遺産・継承)」といった深いテーマが語られています。
グローバルな視点を持ちながらも、その根底には常に地元シカゴやブラック・ディアスポラ(黒人の離散的コミュニティ)への深い愛が流れています。
ジャケットデザインはBrandon Breauxによる最新作
アートワークを手がけたのは、チャンスのビジュアル面を長年支えてきたBrandon Breaux(ブランドン・ブロー)。
『10 Day』『Acid Rap』『Coloring Book』といった代表作でも彼がカバーを担当しており、二人の間には10年以上にわたるコラボレーションの歴史があります。
今回の『Star Line』では、ブラックカルチャーの豊かさを色彩豊かに表現し、業界のステレオタイプに抗うチャンスらしさが際立つ作品となっています。
リード曲「Tree」にはLil Wayne&Sminoが参加
アルバムからのリードシングル「Tree」には、ラッパーのLil WayneとSminoがフィーチャリング参加。
インディア・アリーの名曲「Video」をサンプリングしたこの曲は、母への感謝と農業業界における不平等をテーマにした個人的かつ社会的なトリビュートソングです。
特に印象的なのは、大麻を「平和・癒し・経済的レジスタンス(抵抗)」の象徴として再定義している点。
自身が監督を務めたミュージックビデオでは、黒人女性が経営するディスペンサリー(大麻販売店)兼栽培施設が舞台。
そこでは「所有」「育成」「コミュニティ形成」の価値が描かれ、黒人による経済的自立の物語が展開されます。
『Star Line』の予約・グッズ情報
『Star Line』は、現在公式サイト(chancestuff.com)にてCDの予約受付中。
同時に展開されている「Star Line Shipping Co.」のマーチコレクションでは、すべての商品にNFCチップが内蔵されており、限定コンテンツへのアクセスが可能です。
CDにはアルバムのダウンロードも付属。今後、さらにマーチの新作やスペシャル企画も予定されています。
チャンス・ザ・ラッパーの現在地と今後
『Star Line』は、単なる音楽アルバムではなく、文化的声明でもあります。
アート、社会、スピリチュアルな要素を融合させたこの作品は、チャンス・ザ・ラッパーの「アーティストとしての成熟」を象徴する1枚となりそうです。
デビュー作から現在まで、チャンスが描き続けてきた“ブラックカルチャーへのリスペクト”と“未来への希望”。
その集大成が、この『Star Line』に詰まっています。
まとめ:『Star Line』は2025年必聴の1枚!
- 発売日:2025年8月15日(金)
- リード曲:「Tree ft. Lil Wayne, Smino」
- ジャンル:ヒップホップ × ソウル × 実験的アート
- CD予約・グッズ: chancestuff.com
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