Monsieur Mellow『Dreaming In Colour』で描くソウルとエレクトロニクスの新境地

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まず、この名前を覚えてほしい

Monsieur Mellow——フランス語の「ムッシュ」と英語の「メロウ」を組み合わせた、少し洒落たその名前は、音そのものを表している。オーストラリア・ブリスベン出身のソングライター/プロデューサー、Callum MacDonald が自らのソロプロジェクトに冠したモニカーだ。

彼の名前を音楽ファンに広く知らしめたのは、ブリスベン発のポップバンド daste. でのコアメンバーとしての活動だった。バンドで積み上げてきた経験と感性がある。しかし今回、彼が選んだのは自分ひとりの声で語ること。その決断の結晶が、デビューソロ EP『Dreaming In Colour』である。

18 ヶ月の旅の末に生まれた作品

この EP は、単なるデビュー作ではない。Callum 自身が「自己発見の旅」と呼ぶ 18 ヶ月のプロセスから生まれた、極めて個人的な表現だ。長い時間をかけて、彼は問い続けた——自分はどんな音楽を作りたいのか、と。

バンドの中では輝かしい仕事をしてきた。それでも何かが足りなかった。「自分自身が形作り、本当に自分のものと呼べる音楽を作りたいという気持ちは、ずっとあった」と彼は語る。その欲求は、長い間ぼんやりとしたまま輪郭をつかめずにいた。それが、あるとき動き始めた。

直感を信じる。本能に従って制作を進める。そのシンプルな決断が、Monsieur Mellow の音楽を形作っていった。結果として生まれた 5 曲は、彼の内側から滲み出るような誠実さをまとっている。

サウンドの核心 — ソウル、ブラス、スロウバーン

Monsieur Mellow の音楽は、ジャンルで括るのが難しい。ソウルの温かみ、エレクトロニクスの精緻さ、そしてどこか懐かしさを帯びた旋律。これらが一体となって、独特の磁場を生み出している。

タイトルトラック「Dreaming In Colour」は、その美学が最もよく凝縮された楽曲だ。ソウルフルなヴォーカルサンプルが揺れる。輝くようなブラスのラインが空間を満たす。そして、ゆっくりと燃え上がるリズムが足元を支える。急がない。焦らない。ただ、その世界に浸らせてくれる。

この曲について、Callum はこう語っている。

「直感を信じることの大切さを、この旅で学んだ。過去 18 ヶ月で、すべてがひとつにまとまってきた感覚がある。本能に従って制作を進めることで、個人的にも創造的にも、本当の充実感を得られた」

この音楽は、二面性のために設計されている。孤独な夜の内省の BGM にもなる。同時に、混み合ったダンスフロアで共有する体験にもなりえる。どちらでも成立する、というのは実はとても難しいことだ。Monsieur Mellow は、それをさらりとやってのける。

先行シングルが積み上げてきた世界観

『Dreaming In Colour』のリリース前に、すでにいくつかの楽曲が世界へと届けられていた。その中でも特に注目すべきは「Paris Strut」だ。タイトルが示すとおり、パリの街を軽やかに歩くようなグルーヴがある。洗練されていて、それでいてどこかのびやかな一曲。

Taj Ralph をフィーチャーした「Slow Down」は、名前のままに時間を緩やかにほどいていく。そして Jackson James Smith が参加した「Roll River, Roll」は、ソウルの深みを正面から見据えた楽曲だ。川の流れのように、止まることなく前へ進んでいく。

これらの先行作品が積み上げてきたものの上に、今回の EP が完成した。単品で聴いても十分に豊かだが、並べて聴くことで見えてくるものがある。Monsieur Mellow という「世界」の全体像が、ここで初めて姿を現す。

コラボレーションという選択

ソロプロジェクトでありながら、Callum は孤独に制作したわけではない。Jackson James Smith と Taj Ralph という才能との出会いが、この EP を豊かにした。

「こんなに才能ある人たちと仕事ができたことは、本当に幸運だった」と彼は言う。その言葉に驕りはない。むしろ、感謝が前面に出ている。コラボレーションを通じて得たものを、彼は真摯に受け取っている。今後も「Monsieur Mellow の世界」を広げていく上で、コラボレーションは重要な柱であり続けるだろう。

プロデュースとミックスは Callum 自身が担当。マスタリングは Paul Blakey が手がけた。アートワークとビジュアルも、Callum 自身の手によるものだ。音楽から視覚表現まで、一貫したビジョンが貫かれている。

なぜ、今聴くべきなのか

洋楽を日常的に聴いている人ならわかるはずだ。本当に良い音楽は、聴いた瞬間に「何かが違う」と感じさせる。説明できない引力がある。Monsieur Mellow の音楽は、まさにそういう種類のものだ。

流行の表面だけをさらった音楽ではない。トレンドに乗ろうとする焦りもない。ただ、自分が信じる音楽を、丁寧に、確かに作り上げた。その誠実さが、音に宿っている。

「今、本当に色鮮やかな夢を生きている」——Callum はそう締めくくっている。その言葉は比喩ではなく、この EP そのものを指しているように聞こえる。色彩豊かで、鮮やかで、夢のように美しい音楽。それが『Dreaming In Colour』だ。

daste. のファンはもちろん、ソウル、ネオソウル、チルな電子音楽が好きなすべての人に届けたい。まだ知らないのなら、今すぐ聴いてほしい。この出会いは、きっと後悔しない。

【クレジット】

Co-Written by:Callum MacDonald, Jackson James Smith, Soothsayers, The Finishing Touch

Produced & Mixed by:Callum MacDonald

Mastered by:Paul Blakey

Artwork & Visuals by:Callum MacDonald

【ストリーミングリンク】

Monsieur Mellow — Dreaming In Colour (EP)
New release out April 29, 2026!

【アーティストリンク】

Monsieur Mellow Official: TikTok, Instagram | Linktree
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