ベトナム系R&Bの新星、SAILORR(セイラー)話題曲「Pookie’s Requiem」の真相を語る

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Photo from SAILORR's Instagram

2024年のR&B/ソウルシーンで最も注目を集めているアーティストの一人、SAILORR(セイラー)。

ベトナム系アメリカ人シンガーソングライターの彼女が、SNSで大バズりを起こした楽曲「Pookie’s Requiem」で描いた恋愛エピソードの真相や、自身のルーツ、そして音楽への向き合い方についてNMEの最新インタビューで語りました。

偶然から生まれたバイラルヒット「Pookie’s Requiem」

「正直、この曲がここまで大きくなるとは思っていませんでした」と語るSAILORR。スタジオでふざけ半分に作った楽曲が、数百万回再生を記録する大ヒットとなったそう。

楽曲制作のきっかけとなったのは、元恋人の新しい彼女が自分のミームを盗用していたという実体験でした。「私が送った非常にニッチなミームが、3日後に彼女のページに投稿されていたんです」と、苦笑いしながら当時を振り返ります。

話題曲は、R&Bシーンの重鎮のSummer Walkerの目にも留まり、リミックスバージョンが実現。「長年のファンとしてリスペクトしてきたアーティストとコラボできて、夢のようでした」と、SAILORRは喜びをあらわにしました。

ベトナムルーツの音楽性と新曲「Cut Up」

移民家族に生まれ育った経験は、自然と音楽にも影響を与えているとSAILORRはいいます。Destiny’s Childの壮大さ、Erykah Baduの知恵、Odd Futureの反骨精神など、多様な影響を受けながら独自の音楽世界を築き上げてきました。

2月13日には新曲「Cut Up」のリリースが控え、SAILORRは「これまで温めてきた楽曲の中から、最高のものを選んで届けたい」と意気込みます。ユーモアと脆弱性のバランスを大切にしながら、より深い音楽性を見せていく考えです。

SAILORRの真骨頂は、生々しい感情を時にユーモアを交えて表現する歌詞の世界観。「音楽を通じて、私も、そして聴いてくれる人たちも新しい可能性に出会えたら」。そう語る彼女の新たな挑戦から目が離せません。

【リリース情報】 ■新曲「Cut Up」 2024年2月13日配信開始予定