Becca TGは、カナダ・モントリオール出身のシンガーソングライター。R&B、ポップ、ソウル、ジャズを自在に横断する音楽性を持つ、次世代アーティストだ。
Becca TGのプロフィール
Becca TGは、1997年8月29日生まれのカナダ・ケベック州モントリオール出身。幼いころから歌が好きだったが、もともとはシャイな性格で、家族の前でも歌えなかったそう。
転機は12歳のときにタレントショーでMiley Cyrusの「The Climb」を披露したこと。その場にいた家族の反応は想像以上だったという。
15歳ごろからシンガーソングライターとしての活動を本格的にスタートし、R&B・ポップ・ソウル・ジャズを軸に楽曲制作を重ねてきた。歌うこと、書くこと、ステージに立つこと——その三つすべてに向き合うアーティストだ。
恋愛や失恋、自己成長、内面の葛藤といったテーマを等身大の言葉で綴り、感情豊かなボーカルとダイナミックなサウンドに乗せて届ける。聴き手に「自分のことを歌っているのかもしれない」と思わせる共感力が、彼女の最大の武器だといえるだろう。
影響を受けたアルバムとして本人が挙げているのは、Ariana Grande『thank u, next』、Beyoncé『Lemonade』、H.E.R.『I Used To Know Her』。どれも才能ある女性アーティストによる作品であり、Becca TGはその共通点を「有能で、自信があって、品があって、尊敬できる女性たちの作品」と述べている。その言葉から、彼女自身が持つ芯の強さが感じられるだろう。
新曲「Ladida」について
2026年6月5日リリースの最新シングル。
曲名の軽やかなリズムが、そのまま楽曲の空気を伝えている。Instagramの投稿には「ストリームして、保存して、車の中で歌って、友達に送って」というキャプションが。押しつけがましさがなく、ただ音楽の喜びを分かちあいたいというストレートな気持ちが伝わってくる。
特に彼女がお気に入りだと語るのはブリッジのパート。楽曲の核心に向かっていく箇所で、感情的な高まりを一気に引き寄せる構造になっている。ポップとしての洗練と、R&Bとしての体温が同居する一曲だ。
おすすめ3曲
27(2025年)
Becca TGのディスコグラフィーの中でも、特に入口として勧めやすい一曲。
曲のテーマは「今の自分を信じること」。過去の自分を振り返りながら、どれだけ成長できたかを確認し、現在地に誇りと安心を感じる——という内容だ。未来が不確かであっても、今の自分にはすでに必要なものがそろっている、という視点が根底に流れている。
彼女自身は「この曲を聴くと、自分がいるべき場所にいると実感できる」という。答えがなくても歩き続けられる、そのことへの確信が歌になっている。
IFLY(2024年)
2024年EPの『Something About Her』に収録されている楽曲。
テーマは「誰かを深く愛してしまうときの怖さ」。好きになればなるほど、傷つくリスクも大きくなる。感情をうまく言葉にできず、思い悩んでしまう——そんな恋愛の正直な姿を描いた一曲だ。
飾らず、ありのままに感情をさらけ出すことの美しさを、Becca TGは歌声で体現している。R&Bらしい繊細な表現が際立ち、彼女の歌唱力を最もよく感じられる楽曲のひとつかもしれない。
Butterflies(2025年5月)
この曲には、特別な誕生の背景がある。
親友の結婚式のファーストダンスのために書き下ろした曲で、完成したその場で披露し、そのまま世界へ届けたという。
祝福と愛情が楽曲の隅々にまで染み込んでいて、華やかでありながら、どこか静かな温かさを感じられる一曲。「Ladida」と並べて聴くと、Becca TGが人との繋がりをいかに大切にしているかが伝わってくることだろう。
もっと深く聴きたい人へ
Becca TGの現在地をまとめて知るには、2025年3月にリリースされたアルバム『Something About Her(Deluxe)』を聴くことが一番の近道だろう。
また、彼女が「初めてリリースした特別な曲」として挙げる「Hot Like a Summer Song」も聴いてみてほしい。今のBecca TGがある出発点として、感慨深いものがある。
まとめ
Becca TGは、自分の経験や感情を正直に言葉にして歌うアーティスト。恋愛の怖さ、自分への信頼、大切な人への祝福——どのテーマにも、取り繕いがない。
新曲「Ladida」もまた、そういう姿勢から生まれた一曲である。ここまで記事を読んでくれた方には、ぜひ一度、彼女の音楽を再生してみてほしい。


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