Arky Waters『Holdin’ On』— シドニーの夜が生んだ、デビューアルバムの全貌

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Arky Watersとは何者か

Arky Waters(アーキー・ウォーターズ)は、シドニーを拠点に活動するプロデューサー/DJ。

彼の音楽の根底にあるのは、ベースミュージックへの純粋な愛着だ。ジャングル、ドラム&ベース、テックハウス、ブレイクビート——そのどれか一つに収まらず、複数のジャンルを横断しながら、自分だけの語彙を構築してきた。BicepやSkrillex、Overmonoあたりのサウンドが好きな人には、特に刺さるものがあるだろう。

もともとは「伝統的で、より手触りのある」音楽制作のアプローチをとっていたという。それがベースミュージックに出会い、音の作り方そのものが変わった。周波数を「形作る」という感覚。それがArky Watersの現在地を作った原体験だ。

デビューアルバム『Holdin’ On』——ジャーナルとして、祝祭として

2026年、Arky Watersはついにデビューフルアルバム『Holdin’ On』をリリース!

アルバムのコンセプトは、一言でいえば「スナップショット」だ。一人でビートを作るベッドルームプロダクションから脱却し、ダンスフロアの混沌と美しさの中へと飛び込んだ数年間の記録。喜び、強度、深夜のレイブ——そういった体験がそのまま音に変換されている。

「『Holdin’ On』は、ここ数年の電子音楽における自分の教育の記録だ。ある意味、日記のようなものだと思っている。その時期に自分の周りにあったものを切り取ったスナップショット。これは自分のボキャブラリーをもっとも明確に表現できた作品だし、初めて本格的にベースミュージックに踏み込んだ作品でもある。ベースミュージックはそもそも僕が電子音楽にのめり込むきっかけになった音楽だ。音楽テクノロジーについての考え方を根本から変えてくれた。シドニーという街を、自分のレンズ越しに捉えたものを聴いてほしい。」

収録曲と積み上げてきたシングルたち

アルバムに至るまでに、Arky Watersは一曲ずつ丁寧に積み上げてきた。タイトルトラック「Holdin’ On(feat. MAMI)」、アナログシンセの質感を現代のプロダクションに融合させた「Ay Papi」、クラシックジャングルとモダンドラムンベースの境界線を突いた「UGETME?」、2026年に入ってからも「OMG」「Molly」「Run It Up」「Just」と矢継ぎ早にリリース。

それぞれが独立したクラブツールとして機能しながら、積み重なることでアルバムの地図が浮かび上がる設計だ。シングル一曲だけ聴いてももちろん面白いが、アルバム通して聴くと、その連なりに別の意味が生まれてくる。

Moogアナログシンセのソフトウェアエミュレーションを用いたベースライン、Korg M1など往年の機材サウンドの再解釈——こうしたプロダクション上の選択が、アルバム全体の「手触り」を統一している。デジタルでありながら、どこかアナログの温度がある。それがArky Watersのサウンドデザインの特徴だ。

フォーカストラック『Take a Trip』feat. LX——偶然が生んだアンセム

アルバムと同時に注目を集めているのが、フォーカストラック「Take a Trip」だ。LXとのコラボレーションで生まれたこの曲は、カジュアルなスタジオセッションから始まった。

「LXとスタジオに入ったとき、彼がDeadmau5を彷彿とさせる美しいコードを弾いてくれて、完全に心を奪われた。曲の骨格は、その日の一時間以内にできあがった。当時ふたりでDnBをたくさん聴いていたから、ダンスフロア向けの何かを作ろうとしたんだけど、結果的にもっと実験的な方向に進んだ。お互いを知っているから、限界を少し押し広げることに躊躇いがなかったと思う。」

ノスタルジックな電子音楽のテクスチャーと、前衛的なベースアレンジメントが融合したこの曲は、アルバムの中でも特に幅の広さを示す一曲。セッションの熱量が、そのまま音に焼き付いている。

シドニーのアンダーグラウンドから、外へ

本作が興味深いのは、ローカルな文脈と国際的なサウンドが一枚の作品の中に共存していることだ。UK発のクラブミュージックの影響を、シドニーのサバービアという視点でフィルタリングする。その独自性が、彼の音楽をオーストラリア産に止まらない普遍性へと押し上げている。

一人での制作から、コミュニティドリブンな共同創作へ。LXとの共作がその象徴だが、アルバムを通してシドニーのクラブシーンの空気そのものが音に滲み出ている。

なお、7月18日にはシドニーのUnholy Playhouseにてアルバムローンチパーティを開催。音源を聴いた上で、フロアで体感する——それが本来この音楽の届け方だろう。

基本情報まとめ

アーティスト名: Arky Waters(アーキー・ウォーターズ)

出身: シドニー、オーストラリア

音楽スタイル: ベースミュージック/DnB/ジャングル/テックハウス/ブレイクビート

参照アーティスト: Bicep、Skrillex、Overmono

デビューアルバム: 『Holdin’ On』(2026年リリース)

レーベル: Mammal Sounds Records

フォーカストラック: 「Take a Trip (feat. LX)」

プロデュース: Written & Produced by Arky Waters

ミックス: Doug Wright

マスタリング: Suture Mastering

ライブ情報: 7月18日 / Unholy Playhouse, Sydney

▶ Holdin’ On を聴く:https://bfan.link/arky-waters-holdin-on-lp

🔗 Arky Waters リンクまとめ:https://linktr.ee/arkywaters

🎟 アルバムローンチチケット:https://unholyplayhouse.com.au/events/arky-waters

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