ジャスティン・ヴァーノンによるアメリカのインディー・フォーク・バンド、Bon Iver（ボン・イヴェール）が最新EP『SABLE,』を2024年10月18日にリリース。このEPは、ジャスティン・ヴァーノンが5年以上の沈黙を経て発表する作品です。新しい音楽の方向性を示すこのEPは、プロジェクトの原点に立ち返り、バンドの主要な要素に再フォーカスしています。
先行シングル「S P E Y S I D E」
EPのリリースに先立ち、シングル「S P E Y S I D E」が公開されました。この曲は、ジャスティン・ヴァーノンのヴォーカルとギター、ロブ・ムースのビオラがフィーチャーされています。また、プロデュースはジャスティン・ヴァーノンとジム・E・スタックが手掛けており、エリン・スプリンガーによるミュージックビデオも注目されています。
人生の試練を反映した『SABLE,』
『SABLE,』は、ヴァーノンが人生の中で最も試練に満ちた時期の暗闇、プレッシャー、不安を解きほぐすための作品です。彼は「S P E Y S I D E」の冒頭で、「いい作品は作れないと今はわかっている。できればそうしたいのに」と歌っています。この曲は、2021年に明晰さを得た瞬間に書かれたもので、傷つけてしまった大切な人たちへの謝罪を表現しています。
『SABLE,』の3曲はヴァーノンのスタジオ、April Baseでレコーディングされました。これらの楽曲の構想は、キーウェストやミネアポリス諸島などで練られたとのこと。EP全体のアレンジは、ヴォーカルとギターを中心に構成されており、歌詞には罪悪感や苦悩、混乱、そして未完成の仕事が投影されています。
Bon Iver（ボン・イヴェール）のこれまで
ウィスコンシン州出身のジャスティン・ヴァーノンは、2008年にデビューアルバム『For Emma, Forever Ago』を発表し、その後の作品でも高い評価を受けています。2019年のアルバム『i,i』はグラミー賞にノミネートされました。彼の音楽は世界中のフェスティバルやアリーナでのパフォーマンスに影響を与えています。またジャスティン・ヴァーノンは、テイラー・スウィフトやブルース・スプリングスティーンなど、多くのアーティストともコラボレーションを行っています。
