the xxのヴォーカル、ギターとして知られるRomy Madley Croftが、GAY TIMESの最新インタビューで自身のソロ活動とクィアポップミュージックの現状について語りました。
キャリアの原点とソロ活動
Romy Madley Croftは、17歳の時にロンドンのゲイクラブ「The Ghetto」でDJを始めたことが音楽キャリアの出発点だったと明かしました。この経験が後のthe xxでの活動、そして現在のソロ・キャリアに影響を与えているとのこと。
the xxで「Islands」「Crystalised」などのヒット曲を生み出した後、Romyは新たな挑戦としてソロ活動を開始。「元気の出るレズビアンポップミュージック」の制作を目標に掲げています。
そんなRomyが2023年にリリースしたソロアルバム『Mid Air』は、個人的な経験、特に妻のVic Lentaigneとの関係にインスパイアされた楽曲が多く収録されています。ちなみに、アルバムのタイトルは「ダンスフロアで無重力になり、瞬間に没頭する」感覚から名付けられました。
クィアポップの台頭を評価
音楽シーンの変化について、Romyは「クィアポップミュージックの存在感、特にレズビアン表現の増加とポップにおけるクィアな女性の可視性の向上」を評価。MUNAやChappell Roan、Charli XCX、Billie Eilishなどのアーティストに注目しているとコメント。特にBillie Eilishの「Lunch」を「啓示的な曲」と称賛しています。
パフォーマンススタイルの変化
Romyは、ステージ衣装に対する考え方の変化も明かした。the xx時代は「鎧のような」テーラードスーツを好んでいたが、ソロ活動では「スニーカー、Tシャツ、ジーンズ」という日常的なスタイルを採用。「ありのままの姿でステージに立つことを一種の実験として」取り入れているそう。
この発言は、音楽性だけでなくアーティストとしての自己表現の進化を示唆しており、今後のRomyの活動とクィアポップシーンの動向に注目が集まっています。