Maya Delilah(マヤ・デライラ)アルバム『The Long Way Round』から紐解く魅力と音楽性

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Photo from Maya Delilah's Facebook

Maya Delilah(マヤ・デライラ)は、イギリス出身の若手シンガーソングライター兼ギタリストとして、音楽シーンで急速に注目を集めています。

2000年5月5日にロンドンのイスリントンで生まれた彼女は、R&B、ソウル、ポップを融合させた独自のスタイルで、特に若い世代から絶大な支持を受けています。

今回は、そんなMaya Delilahの音楽キャリアと待望のデビューアルバム『The Long Way Round』について詳しくご紹介します。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)プロフィールと経歴

8歳からギターを始め、音楽への情熱を育んできたMaya Delilah。15歳の時には、ロンドン市長主催の大規模なストリートミュージックコンテスト「The Mayor of London’s Gigs Big Busk」でファイナリストに選ばれるなど、早くから才能を発揮していました。

その後、AdeleやAmy Winehouseなど多くの著名ミュージシャンを輩出した名門ブリット・スクールで音楽を学びました。この経験は、彼女の音楽的視野を広げ、様々なスタイルを吸収する機会となりました。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)SNSでのブレイクと音楽キャリアの始まり

Maya Delilahは2017年頃からInstagramやTikTokなどのSNSに自身のギター演奏動画を投稿し始め、そのユニークなギタースタイルと表現力豊かな演奏で多くのフォロワーを獲得しました。

特にパンデミック期間中に公開した「Table Time」シリーズはYouTubeでバイラルヒットとなり、現在では全プラットフォーム合わせて100万人以上のフォロワーを持つ人気アーティストに成長しました。

2020年に本格的な音楽活動を開始し、2021年にはSamm Henshawとのコラボレーション曲「Breakup Season」がヒット。この曲は別れの心情を描いた作品で、彼女の感情豊かなヴォーカルとギター演奏が光る一曲となりました。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)ブルーノートとの契約

2022年にはわずか22歳で名門ジャズレーベル「ブルーノート・レコーズ」と契約したMaya Delilah。同年、ブルーノートからのデビューシングル「Pretty Face」をリリースし、さらに注目度を高めました。彼女はまた、ブルーノートのコンピレーションアルバム『Blue Note Re:imagined II』にも参加しています。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)音楽スタイルと影響を受けたアーティスト

Maya Delilahの音楽スタイルは、R&B、ソウル、ジャズ、ポップが絶妙に融合したものです。彼女の作品は、等身大の歌詞と心地よいメロディが特徴で、特にTom Mischに似た柔らかいフィンガーピッキングスタイルのギタープレイが多くのリスナーを魅了しています。

彼女はAnderson .PaakTyler, The Creator、John Mayer、Derek Trucksなど多様なアーティストから影響を受けており、これが彼女の音楽にジャンルの枠を超えた豊かさをもたらしています。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)代表曲と人気曲

Maya Delilahの代表曲には以下のようなものがあります:

  • 「Breakup Season」(Samm Henshawとのコラボ曲): 別れの痛みを描いた感情的な作品
  • 「Pretty Face」: ブルーノートからのデビューシングルで、シルキーなヴォーカルが特徴
  • 「Look At The State Of Me Now」: 自身の感情を素直に表現した、特に同世代の女性から共感を得ている曲
  • 「Begin Again」: 自己再生のテーマを扱った力強いメッセージが込められた曲
  • 「Squeeze」: 感情豊かなヴォーカルと洗練されたアレンジが光る作品

Maya Delilah(マヤ・デライラ)デビューアルバム『The Long Way Round』

待望のデビューアルバム『The Long Way Round』は、2025年3月28日にリリース予定のMaya Delilah。このアルバムはロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、イギリスのデヴォンなど様々な場所で録音され、彼女の多彩な音楽性が詰まっています。

アルバム収録曲

  1. Begin Again: 自己再生のテーマを扱った曲で、アルバムの幕開けを飾ります
  2. Look At The State Of Me Now: 自身の感情を素直に表現したシングル
  3. Man Of The House: 家族関係を描いた作品
  4. Maya, Maya, Maya: 自己との対話をテーマにした楽曲
  5. Jeffery (Feat. Cory Henry): キーボード奏者のCory Henryをフィーチャーした曲
  6. Squeeze: 感情豊かなヴォーカルと洗練されたアレンジが特徴
  7. Actress: 人間関係の複雑さを描いた楽曲
  8. Did I Dream It All: 夢と現実の狭間を表現した作品
  9. I’ll Be There In The Morning: 絆の強さを歌った曲
  10. My Balloon: 象徴的な歌詞が特徴の一曲
  11. Necklace: 思い出の品にまつわるストーリーを歌った作品
  12. Never With You: アルバムを締めくくる感動的な楽曲

さらに、日本盤では限定ボーナス・トラックとして「Look At The State Of Me Now」と「Maya, Maya, Maya」のスタジオライブバージョンが収録されます。

アルバムの特徴

『The Long Way Round』は、ポップやR&Bをベースにしながらも、ブルース、カントリー、ゴスペル、ファンクなど多様な音楽ジャンルの要素を取り入れた12曲が収録されています。このアルバムでMaya Delilahは、従来のシンガーソングライターのスタイルを超え、より幅広い音楽表現に挑戦しました。

アルバムタイトルの『The Long Way Round』(遠回りの道)は、彼女自身のこれまでの音楽的旅路を表したものであり、様々なジャンル、場所、人々、経験から影響を受けてきた彼女の成長の軌跡を反映しています。

各曲には彼女の個人的な経験や感情が色濃く反映されており、特に同世代のリスナーからの支持を獲得。Maya Delilahは「歌詞が他の誰かの心にも響くことを願っています」と語り、聴く人に感情的な体験を提供することを大切にしています。

Maya Delilah(マヤ・デライラ)今後の活動と期待

2024年にフェンダーの次世代アーティスト支援プログラム「Fender Next」に選出され、2025年のSpotify「Artist To Watch」にも名を連ねるなど、業界からの期待も高まっているMaya Delilah。

現在Spotifyでは月間30万人以上のリスナーを持ち、Meghan TrainorやShawn Mendesなどの著名アーティストとのコラボレーションも行うなど、彼女の活動の場はさらに広がりを見せています。

Maya Delilahは、優れたギタリストとしての技術と、心に響く歌詞、ジャンルの枠を超えた音楽性で、これからの音楽シーンをリードする存在になることでしょう。