オーストラリアの才能が贈る、循環する5曲の音楽の旅
オーストラリアの注目アーティスト、JVLY(ジュライと発音)が待望の最新EP『SUNDER』をリリースしました。このEPは単なる曲の集まりではなく、始めから終わりまで、そして終わりから始めへと循環する一つの完結した物語として構成されています。
一曲一曲が物語を紡ぐパズルのピース
JVLYは『SUNDER』リリースに先駆けて、「SOUTH」「LOCUM」「DROWNING IN MY ROOM」「WALKED THE SUN」という4つのシングルを発表してきました。そして今回、最終シングル「IT’S FINE / SOJU ON THE MOON」と共に、完全な形でEPを公開しました。
「もし『WALKED THE SUN』がSUNDERの最後の日だとしたら、『IT’S FINE / SOJU ON THE MOON』は最初の夜です」とJVLYは語ります。「この曲はレコードの中で唯一、歌詞を書き記す必要がなかった曲です。メロディーを探している中で、自然と言葉が出てきました」
二部構成で魅せる感情の変化
最新シングル「IT’S FINE / SOJU ON THE MOON」は二部構成になっています。前半の「IT’S FINE」は夢のような内省的な雰囲気で、自分自身に仕掛ける心理トリックを表現。後半の「SOJU ON THE MOON」では、より霞んだサイケデリックな世界へ listeners を誘い、自己欺瞞からの覚醒を探ります。
JVLYはこの曲の後半部分について、「その場でアドリブで録ったものです。その不完全さには、しっくりくる生々しさがあったので、そのまま残しました」と明かしています。
無限ループで体験する「コンセプトアルバム」
JVLYは『SUNDER』について「コンセプトアルバム」と呼び、その特徴を説明します。「これは5曲すべてが一つの物語の一部となっている作品です。それぞれの曲が次の曲につながり、最後の曲の終わりは最初の曲の始まりにつながるので、無限ループで再生することができます」
このEPのテーマは私たちの人生にある「循環」から着想を得ています — 時間の経過とともに私たちが通過する状況、段階、そして精神状態を表現しています。
映画からインスピレーションを得た視覚世界
音楽だけでなく、視覚的な面でも『SUNDER』は独自の世界観を持っています。JVLYは『エンター・ザ・ボイド』や『レクイエム・フォー・ドリーム』のようなカルト的な名作映画からインスピレーションを得たと語り、これらの影響はEPを取り巻く美学や映像作品にも表れています。
「都会の高層ビルを見ると、窓ごとに違った物語があります。SUNDERはそのような窓の一つから見える物語を描いています」とJVLYは作品のコンセプトを表現しています。
聴き方
『SUNDER』は現在、すべての音楽配信サービスで配信中です。
ストリーミング: https://bfan.link/sunder-ep
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EP『SUNDER』クレジット情報
- 作詞・作曲・プロデュース:Kayle Butler(「SOUTH」はCallum MacDonaldとの共同作業)
- ミキシング:Doug Wright
- マスタリング:Ryan Schwarbe
- プロモーション写真:Mitch Treharne
- アートワーク:Kayle Butler
JVLYの『SUNDER』は、単なる音楽作品を超えた、循環する物語体験です。一曲一曲がつながり、最後はまた始まりへ戻る — まさに私たちの人生のように。このユニークな音楽の旅に、ぜひ耳を傾けてみてください。