シンガーソングライター、Jake Isaac(ジェイク・アイザック)の待望の最新アルバム『BENJAMIN』は、努力は報われる―この言葉がとても良く似合います。アルバム『BENJAMIN』は、深い信仰心と豊かな音楽性を背景に、家族、信仰、ルーツ、希望、そして愛について真摯に向き合った意欲作で、先行シングル「GOOD MAN」「BLACK OR WHITE」「EVER YOURS」は、すでに英BBCラジオ2で高い評価を受け、プレイリストに選出されました。本作は、彼のキャリアにおける重要なマイルストーンとなることは間違いありません。
ルーツに立ち返った野心作
Jake Isaacは最新アルバム『BENJAMIN』について「このアルバムを作るときが来るのを、心の奥底で長い間待っていたんです」とし、続けて「私の音楽的なバックグラウンドはもちろん、単なるラブソング以上の、人生のさまざまな側面を表現したアルバムにしたかった」とコメント。
今作で彼が目指したのは、Billie Holiday、Etta James、Otis Reddingといった偉大なアーティストたちが成し遂げたように、音楽を通じて自身の内面をより深く表現すること。かつてダフィーなどのライブパフォーマンスでミュージカルディレクターを務めた経験を活かし、温かみのある共鳴する音楽性で、それらの感情を増幅させることに成功しています。
信仰と現代性の融合
アルバムの注目曲「23」は、南ロンドン出身で現在マンチェスターを拠点とするJake Isaacの深い魂の探求を象徴する楽曲。讃美歌を思わせる温かな旋律の中に、静かな強さが宿ります。詩篇23編を現代的に解釈したこの曲は、単なる信仰の表現を超え、アイザックの人生における本質的なテーマすべてと結びついています。
牧師の父を持つ彼は自身のルーツについてつぎのように語っています。「それは今の私にとって何を意味するのか。私自身の信仰とアイデンティティとは何か。振り返ってみると、コミュニティを大切にし、芸術を愛する価値観を持った両親のもとで育てられたことは、大きな特権でした。誰もがそういう環境にいるわけではありません。子供時代に両親が私たち兄弟に示してくれた精神性に、今は深く感謝しています」
アルバムの多様な表情
アルバム『BENJAMIN』は、様々な楽曲を通じての豊かな音楽性を表現した作品。David Gilmouのようなギターワークと教会音楽の要素を織り交ぜた印象的なオープニング曲「SELAH」、静謐な「SUNDAY MORNING」、ウィンドラッシュ世代(1948年から1971年にかけてカリブ海地域から英国に移住した人々)である祖母の声をサンプリングした心温まる「MISS WILHELMINA」と続きます。
アルバム後半では、人生の確かな喜びを祝福する明るいR&B「ALL I NEED」で盛り上がりを見せ、Marvin Gayeを彷彿とさせる内省的なアコースティック・ナンバー「WHY」で締めくくられます。アルバムの最後を飾る「WHY」では、普段は心の奥に秘めている深い問いかけが、繊細な歌声とともに紡ぎ出されています。
ライブパフォーマンスの新境地
最近、マンチェスター・オペラハウスでBBCコンサート・オーケストラとの共演を果たしたJake Isaac。Radio 2ピアノルームでのこの特別なパフォーマンスは、短編ドキュメンタリーとしても記録されました。
そして11月2日には、ロンドンの由緒あるライブハウス、ヴィレッジ・アンダーグラウンドでヘッドライン公演を開催。アルバム『BENJAMIN』の世界を、ライブならではの臨場感とともに体験できる貴重な機会となることでしょう。