Dominic J Marshall(ドミニク・J・マーシャル)、最新AL『The White Prince』で魅せる音楽的進化

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スコットランド出身のピアニスト、Dominic J Marshall(ドミニク・J・マーシャル)。BBC RadioやNTS、Jazz FMでたびたびオンエアされ、イギリスのジャズシーンで確かな評価を築いてきました。

2015年から2023年まではCinematic Orchestraのピアニストとして活動。演奏者にとどまらず、作曲、ボーカル、ビートメイク、プロデュースまで手がけるマルチな才能の持ち主です。

父親がピアノ教師だったこともあり、幼い頃から自然と鍵盤に親しんできたといいます。13歳のとき、兄から手渡されたビル・エヴァンスのミニディスク。それが、ジャズという深い世界への入口でした。その後はリーズ音楽院で学び、さらにアムステルダム音楽院で修士号を取得。着実に歩みを重ねてきたキャリアがあります。

彼の魅力は、ジャンルの境界を意識しない創造性にあるでしょう。アコースティックなジャズトリオでの活動と並行し、エレクトロニック・プロジェクト「DJM」も展開。スタイルで音楽を区切るのではなく、「意味」や「感情」といった本質に向き合う姿勢が一貫しています。

最新アルバム『The White Prince』は全18曲を収めた意欲作

2026年2月13日リリースの『The White Prince』は、全18曲を収めた意欲作。ヘンリー・パーセル、サンダーキャット、ディアンジェロ、エリック・サティからのインスピレーションが息づいています。すべての楽器演奏に加え、録音、プロデュース、ミキシング、マスタリングまでを自身で担当。徹底したセルフプロデュースによって完成させました。

タイトル曲は、心地よいビートとともに静かに幕を開けます。続く「Antonina」では、どこかアジアンテイストを感じさせる旋律が印象的。「Late」はクラシカルな響きからラップパートへと大胆に展開し、「Golden Burn」ではジャジーなムードがゆるやかに立ち上がる。序盤から中盤にかけて、音の表情はめまぐるしく姿を変えていきます。

なかでも注目したいのが「I Will Purify」。ピアノとドラムが緊張感をまといながら絡み合い、楽曲の輪郭をくっきりと描き出す。終盤の「Underwirld」ではClaire Reneéとの掛け合いが鮮やかな余韻を残し、「Beautiful」では静謐さの奥に確かな強さをにじませます。

「ヒップホップはファンクから生まれ、ファンクはソウルから、ソウルはモータウンから。そして、さかのぼればジャズに行き着く」と、過去にインタビューで語った彼の言葉が示すのは、音楽は分断されたものではなく、連なり続ける存在だという思想です。すべては地続きである——その感覚が、作品全体を貫いています。

『The White Prince』は、Dominic J Marshallの現在地を鮮やかに映し出す一枚といえるでしょう。ジャズ、ヒップホップ、エレクトロニカ、クラシック。それぞれの要素が有機的に溶け合い、新しい景色を描き出す。ジャンルという枠にとらわれない音楽を探しているなら、彼の音楽世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

最新アルバム『The White Prince』の詳細はコチラ
Dominic J Marshallの公式ウェブサイトはコチラ

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