BOY SODAとは?『SOULSTAR』で聴くオーストラリア新世代ソウルとおすすめ3曲

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BOY SODA(ボーイ・ソーダ)は、オーストラリア出身のシンガーソングライター Brae Luafalealoによるソロプロジェクト。R&B、ソウル、ジャズ、ファンクを自在に横断する音楽性を持つ、いま最も注目したいアーティストのひとりだ。

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BOY SODAのプロフィール

BOY SODA(ボーイ・ソーダ)は、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州セントラルコーストのTerrigal出身。その後シドニーへ拠点を移し、地元のクリエイティブコミュニティの中で自分の表現を磨いてきた。

キャリアが本格化したのは2019年以降。早い時期からConverse関連の企画でアメリカでのパフォーマンスを経験し、Dominic Fikeのオープニングアクトも務めている。国内でもミックステープ『YC-TAPE: Vol. 1』やEP『The Distance Between Thinking and Feeling』を発表し、ただの新人では終わらない音楽的な幅を見せてきた。

彼の作品でおもしろいのは、恋愛だけでなく、自己認識やサモア系のルーツ、男性性と女性性のあいだをどう生きるかといったテーマにも正直に向き合っているところ。この内面への踏み込み方が、BOY SODAの音楽をただのムードものR&Bで終わらせていない理由だと思う。

2023年にはRolling StoneやLive Nationの注目株として名前が挙がり、SXSW Sydneyでのパフォーマンスも話題に。楽曲「BIG」がドラマ『Heartbreak High』のリブート版で使われたことも、彼の名前をより広い層へ届けるきっかけになった。

デビューアルバム『SOULSTAR』について

2025年10月3日、BOY SODAはデビューアルバム『SOULSTAR』をリリースした。全13曲、約44分。三管編成のホーンセクションやストリングスカルテット、生ピアノにコンガ、ラップスティールギターまで揃えたアンサンブルで制作された、とても贅沢な一枚だ。

本人いわく、この作品を貫くのは「ダイナミクス」「音楽性」「表現をとことん出し切ること」。J Dilla、Erykah Badu、そして2000年代初頭のR&Bからの影響を、自分なりの「SOULSTARの流儀」として結晶させたという。

扱われているテーマも幅広い。「My Body」では自分への自己肯定感の低さと向き合い、「A Father’s Heart」では父親との関係とサモア系のルーツを見つめ、「SELFISH」では大切な人を亡くした喪失を歌う。かと思えば「Hit the Road!」や「PM」のように、軽やかでちょっと戯れるような曲もある。重さと軽さのバランスがとてもいい。

BOY SODA自身、「Never the Same」や「SELFISH」のレコーディング中には思わず涙が出たと語っている。アルバムを作る過程そのものが、彼にとっての感情的な成長のプロセスだったようだ。

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おすすめ3曲

Lil’ Obsession

『SOULSTAR』を代表する一曲であり、ARIA AwardsのBest Soul / R&B Release部門にもノミネートされた楽曲。BOY SODA自身、失恋のあとに自分を立て直していく過程から生まれたアルバム全体の出発点だと語っている。

メロディはキャッチーなのに軽すぎず、R&Bとしての滑らかさとポップとしての届きやすさが同居している。BOY SODAを初めて聴くなら、まずこの曲から入るのがいちばん自然だと思う。

A Father’s Heart

父親との関係、そしてサモア系のルーツというBOY SODAにとって根っこの部分を扱った一曲。世代を超えて受け継がれる痛みと向き合いながら、そこからの回復を描いている。

『SOULSTAR』の中でもとりわけ内省的で、BOY SODAというアーティストの核にあるものが見える曲だ。レビューでもアルバムを代表する一曲として名前が挙がることが多い。

Hit the Road!

Erykah BaduやSmino、André 3000あたりが持つスウィング感や遊び心を意識して作ったと本人が語る、軽快な一曲。ドラムのシャッフル感にJ Dillaからの影響がしっかり滲んでいる。

シリアスなテーマが多い『SOULSTAR』の中で、ふっと肩の力が抜けるような役割を果たしている曲でもある。

もっと深く聴きたい人へ

BOY SODAの現在地をまとめて知るには、まずアルバム『SOULSTAR』を通しで聴くのがいちばんの近道だと思う。2026年6月には新曲「Chase Your Tail」を含む5曲を追加した『SOULSTAR DELUXE』もリリースされているので、より深く掘りたい人はこちらもぜひ。

初期の音楽性を知りたいなら、ミックステープ『YC-TAPE: Vol. 1』やEP『The Distance Between Thinking and Feeling』にもさかのぼってみてほしい。今のBOY SODAがどこから来たのかが見えてくるはずだ。

まとめ

BOY SODAは、恋愛の痛みも、家族との関係も、自分への向き合い方も、飾らずに音楽にしてきたアーティスト。それでいて、重さだけで終わらせない軽やかさも持ち合わせている。

『SOULSTAR』は、そのバランス感覚が最も高い次元で結実した一枚だ。まずは「Lil’ Obsession」を、そのあとアルバム全体を、ぜひ通しで聴いてみてほしい。

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