WILSN、待望の2ndアルバム『Bloom』をリリース
オーストラリア・メルボルン出身のソウルシンガー、WILSN(本名:Shannon Busch)が、待望のセカンドアルバム『Bloom』をリリースしました。
本作はニューヨーク・ブルックリンの「Hive Mind Recording」にて、Sharon Jones & The Dap-KingsやThee Sacred Souls、Charles Bradleyのバンドメンバーらと共にレコーディングされた作品です。
1960年代後半のソウルの温かみを再現しながらも、現代的な感性を融合させたサウンドで、彼女のキャリアにおける新たな章の幕開けを告げています。
魂を吹き込むNY録音と豪華ミュージシャン陣
『Bloom』のプロデュースを手がけたのは、Charles Bradleyの音楽監督でもあるBilly Aukstikと、WILSNの長年のコラボレーターでありパートナーでもあるStephen Mowat。レコーディングはすべてライブ録音で行われ、温かみのあるアナログサウンドが全編を包みます。
ギタリストのBinky Griptite(Sharon Jones & The Dap-Kings)と共作した「Waiting For You」をはじめ、ホーンが高らかに鳴る「The Way」や、力強いメッセージを放つ「Keep Walkin’」など、各曲がWILSNのソウルへの深い敬意を感じさせます。
愛・友情・自己成長をテーマにした全14曲
アルバムには「Weightless」や「Big Star」「GIRL」など、感情豊かな全14曲を収録。
「GIRL」はメルボルンのプロデュースチーム〈Frollen Music Library〉と共作した、女性の友情に捧げるラブレターのような一曲です。
WILSNはこの曲について「人生の混乱の中でも、言葉にならなくても支え合える“親友”への思いを込めた」と語っています。
また、アルバムの中心にあるタイトル曲「Bloom」では、彼女自身の人生の成熟を象徴するフレーズ “I think I’ve had enough life lessons, I’m ready for the flower to bloom.”(もう十分に人生を学んだから、花を咲かせる準備ができた)を歌い上げています。
アルバム制作に込めた想い
WILSNは「この作品こそ、自分が目指していた“本当のWILSNのサウンド”」と語ります。
デビュー作『Those Days Are Over』でAIR Awardを受賞し注目を集めた彼女は、今作でより深くソウルのルーツに立ち返り、愛と希望、そして過去の痛みを乗り越えた心の変化を音楽で表現しています。
「前作は少し暗く、愛がうまくいかないことを描いていたけれど、『Bloom』は幸せと感謝に満ちている」と本人はコメントしています。
ソウルミュージックへの愛と、未来への展望
Aretha FranklinやEtta Jamesに影響を受けたWILSNは、メルボルンからニューヨークへ渡り、憧れのミュージシャンたちと共に夢を形にしました。
「このアルバムは、愛や喪失、希望といった人生のあらゆる瞬間を描いたもの。すべての曲が私の心の一部です」と語る彼女の言葉通り、『Bloom』は人生の豊かさを音で描いた作品となっています。
アルバムのリリースに合わせて、「GIRL」「The Way」「Keep Walkin’」といった先行シングルも好評配信中。WILSNは今後、メルボルンでのライブ「Rockwiz Live At The Gardens」への出演を予定しており、さらなる活躍が期待されています。
WILSNの『Bloom』は、ソウルミュージックの真髄を現代に蘇らせると同時に、彼女自身の“花開く瞬間”を記録したアルバムです。心地よいグルーヴと包み込むような歌声で、聴く人の心を優しく照らします。
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