André 3000(アンドレ・3000)、待望の新作を示唆「更なる音楽表現を追求したい」

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伝説的ヒップホップデュオ、OutKastのメンバーで、ラップアーティスト兼フルート奏者として知られるAndré 3000(アンドレ・3000)が、2025年に向けた新作のリリースを示唆しています。彼は、Amazon Musicが11月19日に公開したインタビューで「確実に新しい音楽を発表する」と語り、2025年に向けて革新的な配信方法と表現形式を模索していく意向を明らかにしました。

「具体的な形は明かせませんが、私はただ、より多くの表現を追求していきたいのです」と語るAndré 3000は、新プロジェクトの詳細については慎重な姿勢を見せています。

2023年11月にリリースされた、フルートを中心とした87分におよぶ実験的なインストゥルメンタル作品『New Blue Sun』が記憶に新しいAndré 3000。本作は、彼にとって2003年にOutKastとして発表した『The Love Below』以来、実に20年ぶりとなる本格的なアルバムとなりました。

また、先日開催されたTyler, the Creator主宰の音楽フェスティバル”Camp Flog Gnaw”では、サンセットタイムにアルバム『New Blue Sun』収録曲を披露。幻想的なパフォーマンスで観客を魅了し、話題となりました。

異色のグラミーノミネーション

先日、第67回グラミー賞のノミネーションが発表され、André 3000の『New Blue Sun』が年間最優秀アルバム賞およびベスト・オルタナティブ・ジャズ・アルバム賞の両部門にノミネートされるという快挙を達成。さらに、アルバムのオープニングを飾る「I Swear, I Really Wanted to Make a ‘Rap’ Album But This Is Literally the Way the Wind Blew Me This Time」が、最優秀インストゥルメンタル作曲賞にノミネートされています。

特に年間最優秀アルバム賞へのノミネートは音楽界に大きな衝撃を与えました。ローリングストーン誌の音楽評論家Christian Hoardは、André 3000のジャンル転向について「陽光に満ちた瞑想的なサウンドスケープであり、奇異なまでに心を揺さぶる音楽の旅路」と評しています。

第67回グラミー賞の受賞式は、日本時間2025年2月3日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催されます。