Loraine James(ロレイン・ジェイムス)のアンビエント・プロジェクト、Whatever The Weatherの2ndアルバム『Whatever The Weather II』が、2025年3月14日にGhostly Internationalからリリースされることが決定しました。
Festival de FRUEやSTAR FESTIVALを含む2度の来日公演でも好評を博したLoraine Jamesは、本名義での活動では実験的なIDMとヴォーカル・コラボレーションを特徴としていますが、Whatever The Weather名義では、より印象主義的で内省的なアプローチを見せています。
そんな、Whatever The Weather名義の最新シングル「12℃」は、人間味溢れる空間から具体的なグルーヴへと展開し、メロディとテクスチャーが絶妙に調和。クライマックスでは、ピッチシフトされたLoraine Jamesの声に、物憂げなアコースティック・ギターと繊細なフィンガータップのビートが重なり、独特の余韻を残す感動的な仕上がりに。
シングル「12℃」が収録されるアルバム『Whatever The Weather II』は、催眠的なアンビエントサウンドから斑模様のようなリズム、日記的なフィールドレコーディングのコラージュまで、多層的なテクスチャーをシームレスに展開。デジタルとアナログの多様な加工技術により、有機的要素と人間的要素が説得力ある形で融合し、独特の分断された美しさを生み出しました。
また、本作の特徴的なサウンドはソフトウェアよりもハードウェアを重視した制作手法に起因しています。シンセサイザーの音は、複数のエフェクトペダルによって変調・変形・再構築され、各アレンジメントがその場で固定される手法を取っているとのこと。
前作が南極のようなイメージだったのに対し、本作はより暖かみのある作品です。それは、Collin Hughes撮影のジャケット写真に使用された砂漠の風景や、Justin Hunt Sloaneによるパッケージデザインからも感じられます。
マスタリングは前作に引き続き、Telefon Tel AvivことJoshua Eustis(ジョシュア・ユーステイス)が担当。彼の緻密な作業により、複雑な音の重なりが驚くほど立体的なサウンドスケープとして結実しています。
日本では独自のCD化が決定しており、ボーナス・トラック1曲が追加収録される予定です。価格は2,200円+税で、詳細な解説も収録されます。季節の移ろいと自然主義的な優美さを感じさせる、珠玉のアンビエント作品『Whatever The Weather II』は必聴です!
アルバム『Whatever The Weather II』トラックリスト:
- 1℃
- 3℃
- 18℃
- 20℃
- 23℃ (Intermittent Sunshine)
- 5℃
- 8℃
- 26℃
- 11℃ (Intermittent Rain)
- 9℃
- 15℃
- 12℃
- null (Bonus Track for Japan)